神の汚れた手(上)  ~曽野綾子

゚+。:.sachi.:。+゚

2011年12月23日 00:00

タイトルがいいなぁと読んでいたら、
教会に飾られた
「ナザレのイエス」という絵の中で
イエスの手が特に汚れているとあり、

その教会の神父は、教会に来る子供たちに
「イエスも一生懸命仕事をしている」
と話しているということでした。

この本にはいろんな夫婦や、カップルが出てくるのだけれど
主人公の貞春は産婦人科医で、奥さんと一人娘の三人家族。

奥さんは始終、海外旅行へ出かけたり食事も作らず遊びに出かけたりで自由気まま。
けれど貞春は彼女を、とがめることもせず
自分も時々病院近くの未亡人宅へ出かけて飲んだり話したり、
恋人関係?の様で、
妻は妹のような存在なのだという。


う~ん。。
私なら、そのような状況はぶち壊し
どんなに大変でも一人で生きることの方がいいと思ってしまう。


貞春夫妻のように、エネルギーを消耗せずに生きることの方が賢いのかもしれないけれど
感情を抑えるエネルギーだって大きいはず。


その思いを揺るがしそうな出来事が昨夜居酒屋で起こり、
「マサカや~」
なことを言われ・・

夜の酒場はキツネとタヌキの騙しあいと思った。


曽野さんは医学のことも専門的で、
他の面でも視野が広くて凄いです。



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